マサオのシネマ日記 since2024

介護付老人ホームに入居中。DVDで毎日一本ずつ映画を鑑賞してます。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【番外編】 NHK 広島発ドラマ「火の魚」

NHKドラマ「火の魚」を見た。 面白かった。 これまでTVドラマは映画に劣ると思い込んでいたが、間違いだった。 すぐれた良い作品がTVドラマにもあることを教えてもらった。 本の表紙になる〝金魚の魚拓〟が〝死〟を意識させる。 魚拓をとる為には金魚は死ぬ…

「木を植えた男」

「木を植えた男」を見た。 カナダのアニメーション映画だ。 不思議な魅力を持っているが、見た人によって色々な解釈がされるのだろう。 わずか30分ほどの短い映画だが、深く考えさせられた。 第一次世界対戦の頃、アルベール・ブヒエという農夫がアルプスの…

「髪結いの亭主」

「髪結いの亭主」を見た。 *ネタバレあり フランス映画らしい倒錯した性愛が描かれている。 単純ではない〝愛のカタチ〟というのだろうか。 主人公の少年は12歳の時、理髪店の女性に恋をする。 胸の谷間が見える。彼女の体臭が性欲をそそる。 父親から将来…

『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ)

「パーフェクト・デイズ」を見た。 さすがカンヌで賞をとった映画だ。 素晴らしい! 東京の公衆トイレを清掃する男の日々変わらぬ日常を描いた物語だ。 主演の役所広司はこの男そのもので、まるでドキュメンタリー映画のようだ。 決してヒーローではない、ど…

「 127時間 」

「127時間」を見た。 何と言えばいいのか、感想が浮かんで来ない。 実話のようなのだが、凄いサバイバルを経験した人の物語だ。 渓谷に落ちて岩に腕を挟まれた青年が何日間も抜け出せない。 ひょっとして127時間とは閉じ込められていた時間の事か? 5日間以…

「永遠のジャンゴ」

「永遠のジャンゴ」を見た。 良い映画だ。 舞台はナチス占領下のフランス。 主人公はベルギー生まれのギタリスト、ラインハルト・ジャンゴ。 実在の人だ。 ジプシーである彼と仲間はナチスから迫害を受け、スイスへ逃げることを考えている。 演奏中に仲間の…

「クライングフィスト / 泣拳」

「クライングフィスト/ 泣拳」を見た。 最初は香港のカンフー映画かと思ったが、 韓国のボクシング(拳闘)映画だった。 泣けた! 良い作品だった。 物語は最後に闘う二人の男に収斂されているのだが、 一人は元メダリストのロートル男、もう一人は刑務所でボ…

「母なる証明」

「母なる証明」を見た。 面白いミステリーだが、後味は悪い。 〝母〟の韓国語は〝オモニ〟というのは有名だ。 韓国料理の店名にも〝オモニ〟がよくある。 親子の情愛を謳う代名詞と言えるだろう。 この映画も息子を想う母の情愛を描いているのだが、 間違っ…

「ジュラシック・パーク Ⅲ」

「ジュラシック・パーク Ⅲ」を見た。 シリーズ3作目になる。 監督はスピルバーグではないが、一作目の古性物学者が出演している。 スリリングな脱出劇は健在だ。 恐竜は霊長類よりも知性があり、地球は恐竜の星になっていたかもしれないという考えが示唆され…

「ロストワールド / ジュラシック・パーク」

「ロストワールド」を見た。 ジェラシック・パークの続編だ。 続編に前作を超えるモノ無しという言葉通りだった。 スピルバーグもとんだ三流映画を作ったものだ。 特にサンディエゴの町にティラノサウルスが来てからが陳腐だ。 恐竜に街が破壊されて行くシー…

「ジュラシック・パーク」

「ジュラシック・パーク」を見た。 恐ろしいパニック映画だ。 最初、恐竜のサファリパークを舞台にした楽しいファンタジーのつもりで見始めたが、これは恐怖映画だ。 監督のスピルバーグは『ジョーズ』では鮫、この作品では恐竜で観客に恐怖を与えた。 襲い…

「ローラ殺人事件」

「ローラ殺人事件」を見た。 ミステリーとしては面白くなかった。 まだ、この手の映画に製作者が不慣れなのかなあ。 【アカデミー賞作品50選】を通して〝西部開拓史〟〝アメリカの愛国心〟 〝強い男の時代から女性の時代への変化〟を見てきたが、いよいよ〝…

「スミス都へ行く」

「スミス都へ行く」を見た。 面白かった。 アメリカ人は政治好きだ。 それはリンカーンやジェファーソンという政治家が活躍してアメリカという国が生まれたからだ。 ワシントンの国会議事堂はその象徴だ。 アメリカの理想とは? 正義とは? この映画はアメリ…

「ボーン・イエスタデイ」

「ボーン・イエスタデイ」を見た。 面白かった。 成り上がりの金持ち男と婚約者がワシントンにやって来るところから物語が始まる。 男は上流階級との付き合いが必要なので、無知な婚約者に家庭教師を付けて勉強させようとする。 彼女は国会議事堂を訪れてア…

「チップス先生さようなら」

「チップス先生さようなら」を見た。 しみじみと泣ける映画だ。 大きなドラマがあるわけではない。 悲しいのでもない。 でも涙が流れてくる。 チップス先生は名門校の名物先生だ。 子供たちやその親たちも先生の教え子だ。 名前を聞いただけで、当時の姿が浮…

「新婚道中記」

「新婚道中記」を見た。 上質のラブコメディなのだろうが、僕には馬鹿らしい作品だった。 端々にクスッと笑える演出があるが、話の内容がどうでもよいのでスルーしてしまう。 この映画の製作は1937年。 アカデミー賞の最優秀監督賞だ。 日本では日中戦争が始…

「オール・ザ・キングスメン」

「オール・ザ・キングスメン」を見た。 州知事選が題材だ。 不正を許さない正義感溢れていた若き候補者が権力を手にして変わってしまう。 不正をしても権力に任せてもみ消してしまう。 息子の飲酒運転ももみ消す。 フットボールの試合では息子を出場させる。…

「シマロン」

「シマロン」を見た。 面白かった。 オクラホマ州の開拓史と呼べる大河ドラマだ。 1890年〜1930年という40年間の歴史がよくわかる。 先住民の土地を政府が買上げ、開拓民に払い下げられたこと。 早いものがちで土地に旗を立てた者が土地の権利を獲得できるこ…

「或る夜の出来事」

「或る夜の出来事」を見た。 1934年製作だから90年前の映画だ。 ワガママな令嬢と新聞記者が恋に落ちるというありきたりな物語だが、ちっとも古臭くない。 抜群に面白い映画だった。 【アカデミー賞作品50選】というDVDシリーズで見たのだが、箱書きには第7…

「駅馬車」

「駅馬車」を見た。 さすが西部劇の代名詞と呼ばれる映画だ。 面白かった。 ジョン・ウェインがカッコ良い。 銀幕のスターとは彼のような役者の事を言うのだろう。 日本で言うなら、石原裕次郎か… 駅馬車とアパッチ族との戦いシーンが迫力満点だ。 黒澤明は…

【番外編】 体感!グレートネイチャー「2億年の大地を駆け抜けろ~アメリカ・コロラド高原~」

NHK「体感!グレートネイチャー 2億年の大地を駆け抜けろ〜アメリカコロラド高原〜」を見た。 これも以前見られなかった作品だ。 特に走ることに興味の無い僕には、よくこんな所を走るものだと呆れてしまう。 しかし、そのコースは面白い。 今から2億8000万…

【番外編】 『スカウト』

後藤正治著「スカウト」を読んだ。 文中にスカウトとは〝野球という世界の能力鑑定人とある。 主人公・木庭教(きにわ・さとし)はスカウトとして全盛期の広島カープを支えて来たようだが知らなかった。 スカウトという名を知ったのは〝新垣渚事件〟で、オリッ…

「塀の中のジュリアス・シーザー」

「塀の中のジュリアス・シーザー」を見た。 不思議な映画だ。 刑務所で囚人たちがシェークスピアの舞台 ジュリアス・シーザー を演じる. ドキュメンタリーのようだ。 囚人とは思えない迫真の演技。 囚人たちが刑務所内でセリフの練習をしている姿でストーリ…

「グラン・トリノ」

「グラン・トリノ」を見た。 面白かった。 妻に先立たれた。 孤独な爺さんが主人公だ。 老境に入った監督イーストウッドの興味は老人に向かっている。 どう生きるか? いや、どう死ぬかを見つめている。 この映画の中の爺さんは朝鮮戦争で人を殺した経験を持…

「運び屋」

「運び屋」を見た。 面白かった。 さすがはクリント・イーストウッドだ。 90歳の運び屋 という新聞の記事から着想を得たということだが、素晴らしい映画にしてくれた。 何が大切なのか しみじみと考えさせられた。

【番外編】 「牙〜江夏豊とその時代」

後藤正治著「牙〜江夏豊とその時代」を読んだ。 この本を面白いと思える最後の世代になるのだろう。 我々の親たちは澤村榮治と言い、子たちは大谷翔平と言うのだろう。 江夏が活躍した時代は思い出深い。 作中、こんな文章があった。 『2000年9月4日。20世紀…

「ボーダーライン」

「ボーダーライン」を見た。 迫力はあったが、よく分からない所があった。 CIA、FBI、メキシコ警察、麻薬組織が入り乱れ、誰が正義か分からない。 ボーダーラインを『国境』と訳すならメキシコ国境の砂漠の真ん中にある不気味な鉄条網の事か? 『どっちつか…

「無宿(やどなし」

「無宿(やどなし」を見た。 70年代の日本映画を久しぶりに見たが、特に感動しなかった。 製作・勝プロダクション。勝新太郎と高倉健という二代スターの競演。 当時としては鳴り物入りの作品だったのだろうが、すべてが何処か二番せんじだ。 刑務所上がりの二…

「チェイサー」

「チェイサー」を見た。 これも事実を元にしているそうだが、信じられない猟奇事件だ。 こんな殺人をシナリオにはできない。 物語はデルヘリを営む元刑事と犯人との闘いが軸だが、犯人が不気味だ。 ノミと金槌で殺人をする。 殺した被害者の頭部を水槽に入れ…

「殺人の追憶」

「殺人の追憶」を見た。 映画を見終わったあと、席を立てない感覚とはこういうことか… 最後のエンドロールが流れ終わるまでDVDを止められなかった。 殺人事件を追うサスペンスものだが脚本、演出が見事だ。 雨、赤い服、セメント工場、ラジオから流れてくる…