「グラン・トリノ」を見た。
面白かった。
妻に先立たれた。
孤独な爺さんが主人公だ。
老境に入った監督イーストウッドの興味は老人に向かっている。
どう生きるか?
いや、どう死ぬかを見つめている。
この映画の中の爺さんは朝鮮戦争で人を殺した経験を持ち、
人殺しで勲章をもらったことに複雑な気持を持っている。
教会に行き懺悔することなど考えていない。
この爺さんはあくまでもカッコ良い。
大切なモノを守るため、立ち向かわなくてはならない。
しかし、復讐だからと人殺しはダメだ。
丸腰で相手に立ち向かい、撃たれて死んでしまう。
死ぬべき意味がそこにあった。
カッコ良いのだ。