「天然コケッコー」を見た。
面白いと思うのだが、少女漫画の世界感が溢れていて、正直、戸惑った。
漫画家・くらもちふさこの少女漫画が原作である。
小学校と中学校が同じ校舎で、全校生徒は7人という学校だ。
中学生は幼い少女のおしっこの世話をする。
みんな一緒に海へ泳ぎに行く。
村全体が一つの家族のような深い関係性を持っているムラ社会だ。
そんな村に東京から転校生の男の子がやって来る。
村の女の子とのラブストーリーがある。
東京への憧れがある。
でも、修学旅行で訪れた東京では忙しなく動く人の多さに戸惑い、〝田舎の方が落ち着く〟と気づく。
転校生の男の子は高校は東京へ行くと決めていたが、結局、彼女と同じ地元の高校へ進学する。
いつまで〝田舎〟はあるのだろう。
村祭りで見たヤマタノオロチ。
美しい海。
これらは〝映画〟の中だけに残って行くのだろうか。