マサオのシネマ日記 since2024

介護付老人ホームに入居中。DVDで毎日一本ずつ映画を鑑賞してます。

「ジャック」

    

 

「ジャック」を見た。

心にしみるファンタジーだ。

人より4倍のスピードで細胞分裂が進む少年 ジャックは、人より早く生まれ、成長も速い。

物語は40歳の身体を持つ10歳のジャックが学校に入る所から始まる。

子供たちから見たら自分の親と同じオジサンだ。

最初は気味悪がるが、やがてクラスの人気者になり、子供たちとの間に友情が芽生えていく。

木の上の秘密基地、ポルノ雑誌 等など、思春期の男の子の毎日が綴られる。

これだけならコメディなのだが、そうではない。

人よりも速く成長するというのは、裏返せば人より早く死ぬということでもある。

『20歳になれば僕だけがヨボヨボのじいさんだ』と言うジャックに

親友は『20歳からは下り坂だから、気にするな』と励ます。

授業で「大人になったら、何になりたいか?」と作文の課題が出た時、

その親友は言う。

『大きくなったら、僕はジャックのような大人になりたい。少年の心を持った大人に…』

泣けるシーンだ。

監督はフランシス・フォード・コッポラ

ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」とは真反対のこんな映画も作るなんて。

さすが名監督だ!