「ジョゼと虎と魚たち」を見た。
二人の女性が紡いだのは、胸がつまるラブストーリーだった。
足が悪く歩けないジョゼ。
最初は同情から恋が始まったのかもしれない。
しかし、いつしか彼女がかけがえのない存在になっていく。
二人は何処へ行くのも一緒だ。
動物園で虎を見たり、水族館で魚たちを見て回る。
ジョゼを背おって海岸を歩くシーンが美しい。
男は車椅子を買ったら?と提案するが、ジョゼは「あなたがおぶってくれるから車椅子はいらない」と言う。
この時から別れは始まっていたのだろう。
『いつまでジョゼをおぶってやれるのだろか…』
これが現実なのだろう。
哀しい別れだ。