「どですかでん」を見た。
赤ひげから空白の5年を経て生まれたのが、黒澤初のカラー映画「どですかでん」である。
電車バカの主人公が画く電車の絵が美しくカラーで描かれ、スラム街との対比をなしている。
主演が「赤ひげ」での名子役 頭師佳孝ということもあり注目していたが、これまで見たことがなかった。
今回これを見て「どですかでん」という不思議なタイトルが「電車の走る音」だと分かった。
深読みするなら、スラム街を走る想像上の電車の軌道は、復興という名の開発の波のことではないか?
だから、そのスラムの道にいる者は、邪魔者なのだ。
スラムに住む人々が、そこで生きているのに、である。
いやぁ面白かった。
名作だ!